ワーホリ中の奨学金返済、猶予申請は通らない?「年収300万の壁」と審査を突破する完全手順【例文あり】

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「ワーホリに行きたい。でも、毎月の奨学金返済があるから無理かもしれない…」

そう諦めかけていませんか?
実は私も、総額約700万円(第一種・第二種併用)という重めの奨学金を背負っています。
現在も毎月3.3万円を返済中。

それでも、2026年のニュージーランド渡航に向けて着々と準備を進めています。

Kea(ケア)

Kia ora(キアオラ)!
当ブログ「ふふろぐ」を運営するKea(ケア@kea_fufulog)です。

よく「海外に行けば返済は止まる」という噂を聞きますが、間違いです。
正確には「手続きをして、厳しい審査に通れば、一時的に止められる」が正解。

何もしなければ延滞扱いですし、審査基準も意外とシビアです。

この記事では、これから渡航する私自身の予習も兼ねて、JASSO(日本学生支援機構)の複雑な仕様を紐解いていきます。

この記事でわかること
  • 審査落ちのリスクがある「年収300万円の壁」の計算式
  • 【コピペOK】審査を通すための「事情書」テンプレート
  • 渡航前に絶対やるべき「エビデンス・パッケージ」の作り方
目次

ワーホリ中の返済、「猶予」か「継続」か?

結論から言うと、ワーホリ勢は返還期限猶予一択です。

なぜ減額ではなく猶予なのか

制度は大きく分けて2つありますが、ワーホリの不確実性に対応できるのは猶予です。

  • 減額返還制度
    • 返済額を1/2や1/3にするが、支払いは続く。
    • 期間が延びるだけで、元金が免除(値引き)されるわけではない。
  • 返還期限猶予(おすすめ!)
    • 毎月の支払いを0円にする(先送り)。
    • 猶予期間中は利息が発生しません。
      (※第二種の方も、期間中の利息は免除されるため返還総額は増えません)
    • 最大10年まで申請可能。

ワーホリ中は「仕事が見つからない期間」が必ずあります。

その期間に固定費(返済)が発生するのは、かなりきついことが想像されます。
リスクヘッジのために、まずは猶予を狙いましょう!

参考:返還を待ってもらう(返還期限猶予) | JASSO

【最重要】審査に落ちる?「年収300万円の壁」と通貨の罠

ここが今回の記事の重要ポイントです。「海外に住んでいるから」という理由だけでは、猶予は認められません。 JASSOの審査基準は経済困難であること

具体的な数値基準(KPI)は以下の通りです。

給与所得者:年間収入(税込)300万円以下

参考:経済困難(一般猶予の申請事由) | JASSO

現地では貧乏でも、日本では「富裕層」扱い?

注意すべきは、JASSOの審査では現地の高い生活費は一切考慮されないという仕様です。(参考:海外居住(一般猶予の申請事由) | JASSO

「家賃が週3万円かかるから手元に残らない!」

と訴えても、見られるのは額面の給与のみ

さらに恐ろしいのが、円安による「通貨換算のパラドックス」です。

以下のシミュレーションを見てください。(※1NZD=90円で計算)

働き方時給 (NZD)月収 (NZD)日本円換算(年収)審査結果
フルタイム$25$4,000約432万円× 却下
パートタイム$25$2,400約259万円〇 承認
無職・求職中$0$00円◎ 承認

フルタイムで働くと、現地ではカツカツの生活でも日本の基準では「年収400万越え」となり、即アウトです。

Kea(ケア)

渡航前(退職済)のタイミングで申請するのがベストです。
働いてしまってからでは、手遅れになる可能性があります。

【実践編】猶予申請の完全手順:渡航前の無職期間での申請が最強!

これから渡航する人が選ぶべき選択肢は、実は2つあります。
結論から言うと、

日本にいる間に申請する

のが圧倒的に楽です。

選択肢1:渡航前に日本で申請(推奨!)

  • 対象:退職してから渡航まで、少しでも日本にいる期間がある人
  • 難易度:★☆☆☆☆(超カンタン)

これが最強です。
海外居住を理由にするのではなく、退職した事実を使って経済困難(失業中)として申請します。

メリット:英語の書類や、面倒な翻訳が一切不要。

  • 必要書類:
    • 猶予願
    • 雇用保険被保険者離職票(または退職証明書)のコピー
    • ※マイナンバーが有効なら、スカラネット(Web)だけで完結する場合も!

スカラネットパーソナルは、以下のボタンからアクセスできます。

申請書の「願出の事由」記入例

選択肢1では離職票という強力な証明書があるため、長文の事情説明は不要です。

ただし、「ワーホリ=遊び」と誤解されないよう、「現在は無収入であること」と「将来の返済意志」をしっかり伝える以下の文章がおすすめです。

【願出の事由 記入例】

202X年〇月〇日付で退職し、現在は無職であり収入がなく、経済的に返還が困難なため。
(なお、2026年6月よりニュージーランドへワーキングホリデーにて渡航予定です。帰国し生活基盤が整い次第、返還を再開いたします)

【ポイント】
「遊びに行くから待って」ではなく、「今は無職でお金がない(事実)と海外で経験を積んで、帰国したらちゃんと返します(意志)」という構成にするのが審査通過のコツです!

Kea(ケア)

私はこの選択肢1で行きます。
会社を辞めてから渡航するまでの間に、申請して「承認通知」をもらってから出国するのが一番安心です。これで最初の1年間はクリアです

はる

猶予申請は1年ごとのため、猶予開始から帰国して奨学金を返済できる状態になるまで1年より長くかかる方は、選択肢2の申請で更新が必要です。

選択肢2:海外から郵送申請(2年目・更新用)

  • 対象:離職票が間に合わなかった人、またはワーホリ2年目の更新時
  • 難易度:★★★★☆(ちょっと面倒)

こちらは選択肢2です。

渡航までに離職票が届かなかったり、1年経って猶予期間を更新(延長)したりする場合は、海外から手続きする必要があります。

この時、以下の「海外申請用の必須書類セット」が必要になります。

海外申請の「必須書類セット」

海外転出済みの人が申請を通すには、以下の書類を揃える必要があります。

  1. 猶予願&チェックシート(公式サイトからDL)
  2. ビザのコピー(氏名・有効期限・就労可否がわかるもの)
  3. 【重要】所得を証明する書類
    • 働いている場合:直近3ヶ月分の給与明細(Payslip)+ 日本語翻訳
    • 働いていない場合:パスポートの出国記録コピー + 事情書

【注意点】
海外からの申請で一番の壁は「翻訳」です。
現地の給与明細(英語)をそのまま出しても突き返されます。
自分で別紙に「支給額:〇〇ドル」「日付:〇月〇日」と日本語訳を作って添える必要があります。
これが地味に大変なので、可能な限りルートA(日本での申請)を推奨します。

【コピペOK】事情書テンプレート(選択肢2:海外在住・更新用)

2年目の更新や、現地から申請する場合のテンプレートです。

ポイントは現地の物価高を訴えるのではなく、
「収入の不安定さ(非正規雇用)」と「年収基準(300万円)以下であること」
を事実として伝えることです。

【事情書 記入例(海外在住・更新用)】

日本学生支援機構 御中

現在、ワーキングホリデー制度を利用してニュージーランドに滞在しております。
以下の理由により、引き続き経済的に返還が困難であるため、返還期限猶予の申請(更新)をいたします。

1. 現在の就労・経済状況について
現在は現地にて就労しておりますが、ワーキングホリデービザの規定上、同一雇用主の元での長期就労に制限があり、あくまで一時的なアルバイト(非正規雇用)として従事しております。
シフトも不安定であり、直近の収入を年収換算しても、貴機構の定める経済困難基準(給与所得300万円)を下回る見込みです。
現地の物価高騰もあり、生活費は貯蓄を切り崩して補填している状況であり、返還に充てる余剰資金がございません。

2. 今後の返還計画について
本渡航は、語学力と国際的な実務経験を養い、帰国後のキャリアアップ(返還能力の向上)を図るためのものです。
猶予期間終了後、または帰国・再就職し生活基盤が安定し次第、速やかに返還を再開する意思を持っております。

以上の通り、経済困難な状況にあるため、ご配慮のほどお願い申し上げます。

署名:〇〇 〇〇

【ポイント】
「将来の返済意志(投資であること)」と「現在の客観的な困窮(無職・貯金切り崩し)」をセットで伝えることです!

審査に落ちた時のプランB:Wiseで賢く送金

もし審査に落ちてしまった場合、あるいは「あえて返済を続ける」場合、日本の銀行口座にお金を送る必要があります。

ここで銀行送金(SWIFT)を使うのはオススメとは言えません。
手数料だけで数千円(約10%)持っていかれます。

  • 正解ルート:Wise(ワイズ)を使う
  • 手数料:銀行の数分の一(数百円レベル)
  • 着金速度:早ければ数分〜数時間
Kea(ケア)

私は、もし猶予が通らなかった場合は将来のための貯蓄である「積立NISA」の一部を売却して返済に充てる予定です。現地で稼いだお金を送金するのは、為替リスクもあるので最終手段にしています。

また、日本の銀行口座がSMS認証を求めてきて詰むケースも多いです。
渡航前にアプリ認証やハードウェアトークンに切り替えておくのをお忘れなく。

ちなみに、私は日本の電話番号を維持するのをオススメしています。
気になる方は以下の記事で詳しく解説していますので、併せて読んでみてください。

帰国後も油断禁物!「空白期間」の罠

最後に、見落としがちな帰国時の罠について解説します。
猶予期間が終わって帰国した直後、すぐに給料が入るわけではありませんよね?

しかし、奨学金の返済猶予期限が切れると容赦なく引き落としが再開されます。

  • 対策:帰国後も、仕事が決まるまでは失業中として再度猶予申請が可能です。
  • アクション:帰国したらすぐにハローワーク等で求職活動の証明を作り、JASSOに連絡しましょう。

まとめ:しっかり準備すれば怖くない

ワーキングホリデーは名前に「休暇(ホリデー)」と入っていますが、奨学金のルール上はあくまで返済期間のままです。

甘く見ていると痛い目を見ますが、ロジック(ルール)さえ理解していれば攻略可能です。

  1. 基本は渡航前(日本にいる間)に猶予申請を済ませる。
  2. 現地で働くなら年収300万円の壁を意識する(更新用)。
  3. 海外からの申請(選択肢2)は、翻訳などの手間がかかることを覚悟する。

700万円の借金がある私ですが、奨学金返済を理由に、挑戦を諦めないと決めています。

奨学金制度は、挑戦する若者のためのセーフティネット。
しっかり事前準備をして、自分の未来への投資期間を確保しましょう!

Kea(ケア)

今は返済に追われる身ですが、この経験をバネに、将来的には『学生を支援する側』に回るのが私の最終目標です。
そのために調べている『独自の奨学金設立』の構想については、こちらの記事で熱く語っています!

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