「ワーホリで海外に行くけど、日本の携帯(ドコモ/au/ソフトバンク)ってどうするの?」
「解約すると電話番号が消えて、銀行やクレカのSMS認証ができなくなりそうで怖い…」
「かといって、月8,000円も払い続けるのは絶対にイヤだ!」
そんな電話番号維持のジレンマを抱えている、30歳前後のあなたへ。
しかし、ご安心ください。
出発前に「ある手続き」をするだけで、そのコストは年間ほぼ0円にできます。
Kea(ケア)Kia ora(キアオラ)!
当ブログ「ふふろぐ」を運営するKea(ケア)です。
私自身、SIer(SE)を退職するにあたり、この携帯回線の最適化は徹底的に分析しました。システムエンジニアの論理的な視点で、最安かつ安全な方法を解説します!
- なぜワーホリでも日本の電話番号(SMS)が「絶対に」必要なのか
- 大手キャリアのまま出国すると「10万円損する」理由
- 維持費「ほぼ0円」の最強プランとは?
- 「povo」vs「楽天モバイル」徹底比較と、SEの私が選んだ最適解
【最重要】なぜワーホリでも日本の電話番号(SMS)が必要なのか?
「海外に行くんだから、日本の番号は解約すればいいのでは?」
それだけは、絶対にやってはいけません。
理由は、銀行、クレジットカード、証券口座(NISA/iDeCo)、役所の手続きなど、日本で生きるためのほぼ全てのサービスが、あなたの日本の電話番号(SMS)と紐づいているからです。
もし電話番号を「解約」して出国すると…
- 銀行アプリにログインできない(SMS認証が届かない)
- クレジットカードがネット決済できない(3DセキュアのSMSが届かない)
- 証券口座(NISA/401k)の重要なお知らせが受け取れない
- LINEアカウントが(何かの拍子で)引き継げなくなる



これらがワーホリ先から対処できなくなり、詰みます。
つまり、ワーホリに行く私たちに必要なのは、通話や通信(ギガ)ではなく、海外(例えばニュージーランド)でもSMSだけは受信できる回線を「最安」で維持することなのです。
【大損】大手キャリア(ドコモ・au・ソフバン)のまま出国するリスク



楽天モバイルやahamoといった格安SIMの方は関係ないので読み飛ばしちゃってください!
では、今お使いの大手キャリアのまま出国するとどうなるでしょう?
- 月額料金(基本料): 約8,000円(プランによる)
- 海外パケット定額: 使えば「1日 約2,980円」などの高額請求
- 海外SMS受信: 無料
参考:海外でのご利用料金(ドコモ)
SMS受信は無料ですが、そのために月額8,000円を払い続けることになります。
この10万円近いお金があれば、ワーホリや留学先がで何ができますか?
ちょっとした旅行に出かけられる金額で、せっかくの海外生活を堪能するのに使いたいですよね。
この大損を回避し、SMS認証(と電話番号)だけを維持する最適解が、
です。
現地SIMを契約するから、海外の電話番号に変更すれば解決?
「待って。どうせNZで現地SIM(+64…)を契約するんだから、銀行やクレカの登録番号を全部そっちに変えれば、日本の番号は解約(0円)できて一番お得じゃない?」



私も最初にそれを考えました!
しかし、この戦略には「3つの致命的な罠(リスク)」があり、絶対に推奨しません。
罠1:【制度の壁】そもそも海外の電話番号を登録できない
これが最大の壁です。
日本の金融機関(銀行、証券会社、クレカ会社)や多くのWebサービスは、セキュリティ(不正アクセス防止)のため、SMS認証や本人確認の電話番号として、日本国内の電話番号(090, 080, 070)しか登録できない仕様になっている場合がほとんどです。
もし変更できたとしても、海外の電話番号を登録した瞬間に、非居住者と判断され、NISA口座の強制解約リスクなどが発動する可能性もあります。
ワーホリ前のNISA手続きなどに関する内容は、以下の記事で解説していますので併せて読んでみてください。


罠2:【移行コストの壁】全サービスの変更工数が非現実的
仮に、すべてのサービスがNZの番号(+64…)に変更可能だったとしましょう。
あなたは(SEとして)、その移行プロジェクトの工数を見積もれますか?
- 銀行A(メガバンク)、銀行B(ネットバンク)
- 証券会社A(NISA)、証券会社B(iDeCo)
- クレジットカードA、B、C…
- Amazon, 楽天, Yahoo, その他数十のWebサービス…
これら数十のサービスに対し、NZ到着後に個別にログインし、海外の電話番号へ変更し、それが正しく認証されるかテストする…。
この作業(工数)は、あなたの貴重なワーホリ時間を奪う、非現実的な負債です。



エンジニアっぽく解説しましたが、要は貴重なワーホリ時間が奪われてもったいない!ということです。
罠3:【帰国時の壁】1年後に「詰む」リスク
最も危険なのが帰国後です。あなたがNZのSIM(+64…)を解約して帰国する際、今度はその数十のサービスを、すべて日本の新しい番号にもう一度変更し直す必要があります。
もし一つでもNZの番号(解約済み)に紐づいたままのサービスがあれば、SMS認証が届かず、ログイン不能(詰み)になります。
したがって、SEの私が行き着いた最適解は、
- 案A:現地番号への変更(リスク高・工数大)
- 案B:大手キャリア維持(コスト大)
ではなく、
- 案C:povo/楽天で日本の番号(SMS認証用)をほぼ0円で維持し、NZでは現地SIM(通信用)を使う
というデュアルSIM運用なのです。



【デュアルSIMとは?】
簡単に言うと、「1台のスマホ(iPhoneなど)に、2つのSIM(電話番号)を同時に入れる」技術のことです!
・eSIM(povo/楽天) → 日本の電話番号(SMS認証用)
・物理SIM(現地キャリア)→ NZの電話番号(通信・通話用)
これで、海外にいながら「日本の電話番号」と「NZの電話番号」を、1台のスマホで賢く使い分けできるんです!
ワーホリ(海外)の電話番号維持は「povo」と「楽天」の2択
論理的な視点で、アラサー会社員のワーホリ準備として最安かつ安全(SMSが届く)なプランを比較検討した結果、答えはこの2択となりました!
| キャリア | povo 2.0 | 楽天モバイル |
|---|---|---|
| 基本料金(月額) | 0円 | 1,078円(〜3GBまで) |
| 年間維持費 | ほぼ0円 | 12,936円 |
| 海外SMS受信 | ◎(無料) | ◎(無料 ※対象国) |
| 海外データ通信 | △(都度課金) | ◎(月2GBまで無料) |
| eSIM対応 | ◎ | ◎ |
| 契約の縛り | なし | なし |
| 注意点 | 180日間トッピング(課金)なしだと利用停止リスクあり | 特になし |
どちらも海外でのSMS受信は無料です。
この2社のどちらかに乗り換えておくだけで、大手キャリアのまま出国するより年間8〜9万円も節約できます。
(補足)「ahamo」や「LINEMO」じゃダメなの?(タップで開く)



私はahamoを契約しているけど、ahamoじゃダメ?



ダメじゃないけど、povoや楽天モバイルに比べたら「SMS認証のためだけに維持する回線」としては高くなっちゃうから、オススメはしないよ!
ここから詳しく解説していくね。
ahamoもLINEMO(ミニプラン)も、海外でのSMS受信は無料です。
そのため、SMS認証の目的は達成できます。
ただし、私たちの目的(SMS認証)を達成するための最低維持費を比較してみましょう。
| キャリア | 最低維持費(月額) | 年間コスト |
|---|---|---|
| povo 2.0 | ほぼ 0円 | 〜数百円 |
| LINEMO(ミニプラン) | 990円 | 11,880円 |
| 楽天モバイル | 1,078円 | 12,936円 |
| ahamo | 2,970円 | 35,640円 |
ahamoの海外30GB無料は非常に魅力的ですが、ワーホリでは(通信費が安い)現地のSIMをメインに使うのが合理的です。
日本の回線に月額2,970円(年間約3.6万円)を払うのは、コスト(ワーホリ資金)の観点から最適とは言えません。
LINEMO(990円)も楽天モバイル(1,078円)と近いですが、楽天モバイルは海外2GB通信というおまけが付いてくるため、povo(0円)と楽天(安心感)の2択に絞っています。
【結論】ワーホリの最適解は楽天モバイル
あなたの「ワーホリ中のスタイル」によって、選ぶべき最適解が変わります。
しかし、ロジカルな視点で「コスト(月額)」と「リスク(通信不能)」を天秤にかけた場合、30歳からのワーホリ(特に初心者)にとっての最適解は、楽天モバイルであると私は結論付けました。
【イチオシ】安心と利便性の最適解 → 楽天モバイル
【最適解】楽天モバイル
- 海外(NZなど対象国)でも月2GBまで無料でデータ通信できる
- 日本の電話番号で、海外から日本への通話(Rakuten Linkアプリ)が無料
- 海外でのSMS受信も無料
→ 年間コスト:12,936円(1,078円/月 × 12ヶ月)
Kea(私)が楽天モバイルを契約している理由
論理的に考えて、0円(povo)は魅力的ですが、入国初日に通信がゼロというリスクは高すぎます。
月1,078円という楽天モバイルの月額を払うだけで、
- NZ到着後すぐにネットが使える安心感
- 日本の家族や役所に無料通話できる利便性
- 現地SIMを焦らず選べる時間的余裕
が手に入ります。
これは、最も合理的なリスクヘッジだと判断しました!



もし今、あなたが(ahamoや大手キャリアなどで)月額1,078円(楽天の最低料金)以上払っているなら、「どうせ乗り換えるなら『今』」です!
出国までの数ヶ月間、今乗り換えた瞬間から毎月の節約が始まり、その浮いたお金は、全部あなたのワーホリ資金になりますよ!
【上級者向け】コスト最優先(0円維持)プラン → povo 2.0
「いや、私は入国初日のリスクは許容する。とにかく1円でも安く『SMS認証』だけが欲しい」
という、コスト最優先の上級者向けのプランがこちらです。
【0円維持プラン】povo 2.0 (au回線)
- 基本料金が0円。
- 海外でのSMS受信が無料。
- (注意点)180日間トッピング(課金)なしだと利用停止リスクあり。
→ 年間コスト:数百円〜
180日ルール(半年に1回、カレンダーに登録して220円のトッピングを買う)さえ守れば、ほぼ0円で日本の電話番号を維持できます。
「入国時の通信は、空港Wi-FiやeSIMで別途確保する」という自信がある方には、最安の選択肢です。
【重要】乗り換えはeSIMで出国前に!
最後に、SE(システムエンジニア)として最も重要なアドバイスです。
1. eSIM(イーシム)で申し込むこと
povoも楽天もeSIM(物理的なSIMカードが不要)に対応しています。
eSIMで申し込めば、あなたのiPhoneなどのSIMスロットが空いたままになります。
NZに到着したら、空港で買った現地の物理SIMを、その空いたスロットに挿すだけで、デュアルSIM(日本の番号+NZの番号)運用が即座に開始できます。
2. すべての手続きは日本国内(出国前)で終わらせること
MNP(電話番号乗り換え)やeSIMの開通は、日本国内の安定したWi-Fi環境でないと、トラブルの元です。
海外に着いてからでは、本人確認(オンライン)などで詰む可能性があります。
ワーホリに向けた準備期間など、日本にいる間にしっかりと準備しておきましょう。
まとめ:年間10万円を節約して、ワーホリ資金に充てよう!
大手キャリアに年間10万円近く払い続けるのは、本当にもったいないです。
出国前に、たった1時間の手続き(povoか楽天への乗り換え)をするだけで、その10万円が浮きます。
浮いた10万円で、ワーホリ先での観光や体験といった経験を取るか、大手キャリアに払い続けるか。
答えは明白ですよね。
ぜひ、出発前に「最強の節約術」を実行してください!

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