「海外に持っていくお金、結局どう管理するのが一番お得なの?」
「ソニー銀行とWise、どっちを作ればいいか分からない…」
ワーホリや海外移住の準備で、避けて通れないのがお金の管理方法です。
ネットで調べると必ず名前が挙がる「Sony Bank WALLET(ソニー銀行)」と「Wise(旧TransferWise)」。
どちらも有能だが、役割が違う(銀行 vs 資金移動業者)点をまず押さえてください。
Kea(ケア)Kia ora!NZワーホリ準備中のSE、Keaです。
私も最初は「手数料が安ければどっちでもいいや」と思っていましたが、調べてみるとシステムとしての役割が全く違うことに気づきました。
この記事では、エンジニア視点で3つに分けて比較します。
- コスト
- 機能
- リスク管理
感覚ではなく「仕組みに基づく最適解」を提示します。
- 銀行(Bank)と資金移動業者(Fintech)の決定的な違い
- ワーホリ中の「給与受取」で失敗しないための口座選び
- 手数料が安くなる「損益分岐点」と隠れコストの正体
- エンジニアが実践する「2枚持ち(冗長化)」のリスク分散術
読み終える頃には、あなたに合った最強の資金管理体制が見えているはずです!
1. 結論:ワーホリ後の「旅のスタイル」で決まる最適解
いきなり結論からお伝えします。
どちらか一つを選ぶのではなく、「あなたの旅のスタイル」に合わせて使い分けるのが正解です。
1カ国定住ならSony Bank WALLETも強い。周遊・多拠点ならWise一択
もしあなたが
「ニュージーランドやオーストラリアなど1カ国に長期滞在する」
かつ
「日本円をあらかじめ外貨に替えて持っていくだけ」
というスタイルなら、Sony Bank WALLETは非常に相性が良いです。
事前に外貨預金を用意しておけば、その通貨でのカード決済時に追加の為替手数料がかからないため、現地での支払いコストを抑えられます。
ただし、外貨を購入するタイミングで為替スプレッド(実質的な手数料)は発生するため、「完全無料」というわけではない点は押さえておきましょう。
一方で、
- ワーホリ中に近隣国へ旅行したい
- 帰国後に東南アジアなどを周遊したい
といった多拠点・周遊スタイルの場合は、状況が変わります。
このように渡航国が増えるほど、通貨の種類も増え、都度外貨を買い分ける手間とコストが発生します。
そこで強みを発揮するのが Wise です。
Wiseは50以上の通貨に対応しており、支払い時にその国の通貨へ自動両替され、常に実勢レートに近い水準で決済されます。


エンジニアの答えは「冗長化(2枚持ち)」によるリスク分散
そして、エンジニアとしての私の結論はこれです。
どっちも作って、役割分担(冗長化)させる
エンジニアの世界では、単一障害点(SPOF)を作るのはタブーとされています。
難しく聞こえますが、要はそこがやられたら全滅する急所を作らないということです。
「Sony Bank WALLETだけ」「Wiseだけ」という状態は、カードの磁気不良や紛失、アカウント凍結などのトラブルが起きた瞬間に現地で一文無しになるリスクを抱えています。



一度、楽天カードが現地でロックされてUberが使えなくなり、慌てて電話をかけたい経験があります。
それから、私は必ずメインとサブ、系統の違う2枚を持つようにしています。
それぞれの強みを活かした、私の推奨する構成は以下の通りです。
- Wise(メイン): 日常の買い物、給与受取、小旅行用(フットワーク重視)
- Sony Bank WALLET(サブ/金庫): 大金の保管、緊急時のバックアップ(信頼性重視)
次章から、なぜこの構成が最強なのか、エンジニア目線でスペックを深掘りして解説します!
2. Sony Bank WALLET vs Wise(スペック比較)| 手数料・海外送金・給与受取で何が違う?
まずは、この2つのサービスの正体を正しく理解しましょう。
機能は似ていますが、裏側の仕組みは全く異なります。
ソニー銀行(Sony Bank) vs Wise:銀行と資金移動業者の違い
最大の違いは、「銀行」か「資金移動業者」かという点です。
- Sony Bank(銀行):
日本の銀行法に基づき運営されています。皆さんが普段使っている銀行と同じく、お金を「預かる(保管する)」ことが主な役割です。
システムで言えば、大切なデータを長期保存する大容量ハードディスク(HDD)のような役割です。 - Wise(資金移動業者):
資金決済法に基づくFintechサービスです。お金を「保管する」ことよりも、「A地点からB地点へ移動させる」ことに特化しています。
システムで言えば、データを高速で中継する高性能Wi-Fiルーターのような存在です。
Wise Sony 銀行 比較:ペイオフ(預金保護)とアカウント凍結リスクの真実
この法的な立場の違いは、私たちユーザーの資産の守られ方に直結します。
【ソニー銀行の強み:圧倒的な守備力】
日本の銀行なので、ペイオフ(預金保護:銀行破綻時に預金者を保護する制度)の対象です。
万が一ソニー銀行が破綻しても、日本円で1,000万円までは国が保護してくれます。
※ただし、外貨預金はペイオフ対象外なので注意が必要です。
一方、Wiseは銀行ではないため、ペイオフの対象外です。
その代わり、顧客から預かった資産は履行保証金として100%保全することが義務付けられています。
安全性は高いですが、銀行と同等の法的保護があるわけではありません。
【Wiseの制約:100万円の壁】
日本の法律(資金決済法)により、Wiseアカウントに保有可能なお金は100万円までと決められています。
これを超えるとアカウントが一時的に制限される可能性があるため、「全財産をWiseに入れる」という使い方は物理的に不可能です。
※ 現在の記事は編集時点(2026年2月)での調査に基づきますが、法改正や規約変更が起きやすい項目です。正式な最新値はWiseの公式ページをご確認ください。
Wiseとソニー銀行を比較:アプリUIとUX、カード発行のリードタイム




使い勝手(UX)に関しては、FintechであるWiseに軍配が上がります。
- Wise:
アプリの操作性が抜群に良く、送金も両替もスマホ完結。
カードの利用停止(凍結)もアプリで一瞬です。
本人確認もオンラインで完結し、物理カードはシンガポールから郵送なものの2~3週間で届きます。 - ソニー銀行:
日本の銀行アプリの中では非常に優秀ですが、開設手続きに郵送が必要だったり、トークンアプリが別だったりと、少しお堅い部分があります。



Wiseのアプリは直感的で、エンジニア目線でも「シンプルでモダンな作りだな」と感心します。一方、ソニー銀行は「質実剛健」という印象ですね。
3. 【コスト対決】Wiseデビットカード vs Sony Bank WALLET
結局、どっちが安いの?
ここが一番気になるところですよね。
シチュエーション別に手数料の損益分岐点を検証しました。
ターゲット国(NZ/AUS)での手数料:ソニー銀行の外貨預金は最強?
もし、あなたがオーストラリアやニュージーランドなど、Sony Bank WALLETで貯めた外貨をそのまま使うことができる「メジャー10通貨*1」の国に行く場合。
事前に円安のタイミングを見計らって外貨預金をしておけば、現地でのデビットカード決済手数料は実質0円です。
一方、Wiseの場合は常に約0.6%〜の両替手数料がかかります。
「じゃあSony Bank WALLETの勝ちじゃん!」と思いますよね?
しかし、Sony Bank WALLETの外貨預金には「為替コスト(スプレッド)」という手数料が含まれています。
標準ランクだと1米ドルあたり15銭(約0.1%)程度。



米国留学していた際は、Sony Bank WALLET(Visaデビット)にお世話になりました。現地のATMでドルを下ろしたり、スーパーで決済したりと、現地の銀行感覚で使えて便利でしたよ!
※1:米ドル、ユーロ、英ポンド、豪ドル、NZドル、カナダドル、スイスフラン、香港ドル、南アランド、スウェーデンクローナの10通貨。(円を加えると11通貨)
第三国(マイナー通貨)での手数料:Wiseの自動両替が圧勝する理由
勝負が決まるのは、ここからです。
フィジー、ベトナム、タイなど、Sony Bank WALLETが対応していない「マイナー通貨」の国へ行った場合。
Wiseは、どの通貨であってもミッドマーケットレート(市場の適正価格)で換算し、格安の手数料(約0.6%〜)で決済してくれます。


南太平洋やアジア周遊では「ソニー銀行の1.79%」が重荷になる
対してSony Bankの場合、未対応通貨での決済には、Visaの指定レートに加えて「事務処理経費 1.79%」が上乗せされます。
これは一般的なクレジットカード(1.6%〜2.2%)と変わらない水準です。
実際に10万円分使った場合の手数料を比較してみましょう。
- Sony Bank WALLET: 約1,800円(事務処理費含む)
- Wise: 約600円〜(目安)
これならWiseを使ったほうが圧倒的にお得です。
対応10通貨以外ならWise一択と覚えておきましょう。



私の場合、アジアを経由してヨーロッパに行ったり、様々な国を旅したりするのが好きなので、通貨を意識せずに「一番いいレート」で自動決済してくれるWiseをメインに使っています。


Sony vs Wise 隠れコストの正体:ソニー銀行の「事務処理経費」とWiseの「手数料」
- ソニー銀行:
「手数料無料」を謳っていますが、レートに含まれる「スプレッド」や、未対応通貨の「事務処理経費」などの隠れコストがあります。 - Wise:
手数料はかかりますが、レートは市場価格そのもの。
透明性(Transparency)が高く、計算しやすいのが特徴です。



エンジニアとしては、ブラックボックスのないWiseの仕様の方が好感が持てますね。
まとめ:コストにおける【損益分岐点】
最後に、手数料対決の結論を整理します。
【損益分岐点】
- メジャー10通貨: Sony Bank WALLET(事前に外貨預金済みの場合に限る)
- それ以外の全通貨: Wise(圧倒的に低コスト&自動最適化)
「よし、コストの件はわかった!」
と思った方、ちょっと待ってください。
実はワーホリ生活において、決済手数料よりも深刻な問題があります。
それが「現地で稼いだ給料をどう受け取るか?」という問題です。
次章では、この「受け取り(インバウンド)」機能における決定的な差について解説します。
ここを知らずに出国すると、せっかくの給料が目減りしてしまうかもしれません。
4. 【機能比較】「給与受取」と「海外送金」の実力
ワーホリ勢にとっての最重要課題、「現地で稼いだ給料の受け取り」について比較します。
ここで選択を間違えると、せっかくの給料が手数料で削られてしまいます。
現地給与の受取(インバウンド):Wiseマルチカレンシー口座一択の理由
Wiseには「マルチカレンシー口座」という機能があり、ニュージーランドやオーストラリアなど主要国の現地銀行口座情報(口座番号)を取得できます。
これにより、現地の雇用主は国内振込として給料を振り込めるため、手数料もかからず、着金もスピーディーです。



現地のバイト先で「銀行口座教えて」と言われたら、Wiseアプリで表示される口座番号を伝えるだけ。これで現地の銀行口座を開設する手間すら省ける場合があります。
ソニー銀行での受取は被仕向送金扱いで手数料負けする
一方、ソニー銀行はあくまで「日本の銀行」です。
現地雇用主から見れば海外送金(SWIFT送金)となるため、送金手数料が高額になり嫌がられます。
さらに、受け取る際にも中継銀行手数料などが引かれ、手取りが減ってしまう可能性が高いです。
ソニー銀行とWiseの海外送金:SWIFT送金とWise送金の手数料差
日本から海外へ送金する場合(アウトバウンド)も同様です。
ただし、数百万円単位の高額送金になると、手数料が定額制のソニー銀行の方が安くなる逆転現象が起きます。
- 生活費などの少額送金 → Wise
- 学費などの高額送金(100万円〜) → ソニー銀行
と使い分けるのが賢いやり方です。
ソニー銀行からWiseへチャージする最適ルート
「ソニー銀行にある日本円をWiseに移して使いたい」というケースも多いでしょう。
この場合、Sony Bank WALLETでWiseにチャージすると手数料がかかる場合があります。
ソニー銀行は他行宛振込手数料が月数回無料(ランクによる)なので、コストゼロで資金移動が可能です。
ソニー銀行からWiseに送金できない?よくあるトラブルと解決策(認証・限度額)
「送金できない!」と焦る原因の多くは、「振込限度額の設定」か「本人認証(トークン)の不備」です。
渡航前に、ソニー銀行アプリで振込限度額を引き上げておくこと、そしてトークンアプリが正しく動作することを確認しておきましょう!



心配なら、渡航前にWiseへの送金を試しておくと安心です。
5. 【第三の選択肢】Revolut・Wise・Sonyの比較
最近、ガジェット界隈で人気の「Revolut(レボリュート)」についても触れておきましょう。
Wiseと同じFintech企業で、非常に似たサービスです。
Revolut Wise Sony:3枚のカードの役割分担とカバレッジ
どれも似ていて分からない!」という方のために、エンジニア視点で機能を整理しました。
| 機能 | Wise | ソニー銀行 | Revolut |
| 得意分野 | 生活・送金 | 貯蓄・信頼 | 短期旅行 |
| 両替手数料 | 常に格安 | 0円〜1.79% | 平日無料 / 週末有料 |
| 現地口座 | 取得可 | 不可 | 不可(※) |
| おすすめ | ワーホリ必須 | 必須のサブ | 旅の玄人向け |
※ Revolutで取得できるのはリトアニア等の口座が主で、NZ/AUS等の現地口座機能はWiseに劣ります。
ガジェット好きならRevolutもアリだが、メインはやはりこの2つ
Revolutは旅行者には便利ですが、生活者(ワーホリ)としては、給与受取に強いWiseと、信頼性のソニー銀行の組み合わせが盤石です。
Revolutは、「3枚目のサブカード」として持っておくくらいが丁度いいポジションでしょう。



私は「WiseとSony Bank WALLETの2枚でシステムは完結している」と判断し、管理コストを増やさないためにあえてRevolutは導入していません。
(カードが増えすぎると、紛失リスクや管理の手間も増えますからね…!)
もし「Revolutも活用してるよ!」という玄人の方がいれば、ぜひ便利な使い方をX(Twitter)などで教えていただけると嬉しいです!
6. 結論:ソニー銀行とWiseは併用が最強
ここまで比較してきましたが、私のエンジニアとしての最終結論は変わりません。
「Sony Bank WALLETとWise、両方持って行け」です。
ソニー銀行 Wise 比較の総括:単一障害点(SPOF)をなくす戦略
海外生活において、資金へのアクセス手段が1つしかない状態は、運用上の致命的なリスクです。
ATMにカードが吸い込まれる、不正利用で止められる、アプリにログインできなくなる…。
トラブルは必ず起きます。
その時に予備がある安心感は絶大です。
エンジニアとして推奨する最強の冗長化構成は以下の通りです。
メイン:Wiseを日常使い&ワーホリ給料受け取り口座として活用
- 役割: 日常の財布
- 理由: どこでも使えて、手数料が安く、アプリで即座に管理できる機動力がある


サブ:Sony Bank WALLETで日本の資産を管理
- 役割: 自宅の金庫
- 理由: ペイオフの保護があり、大金を置いても安心できる。Wiseの残高が100万円を超えそうになったら、ソニー銀行へ退避させる先としても優秀
アクションプラン:日本にいるうちに2枚とも発行すべき理由
最後に重要なアクションプランです。
Sony Bank WALLETもWiseも、日本に居住しているうちでないと、新規発行が非常に難しい(あるいは不可能)です。
- ソニー銀行: 出国して非居住者になると口座開設ができません。
- Wise: 海外で発行すると本人確認が複雑化し、カード到着まで数週間かかる場合があります



「あとで作ればいいや」は通用しません。
マイナンバーカードと住所がある今のうちに、両方作っておきましょう!
まだ持っていない方は、渡航準備のToDoリストの最優先事項に追加してください。
この「最強の2枚」があれば、世界中どこに行ってもお金の心配をせずに旅を楽しめますよ!





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